2017/11/14 09:03



竹の素材を活かしたスピーカーはいくつかの種類があります。

・竹の振動板としての素材の特性を生かしたもの。
・竹の外観の美しさを活かしたもの。
・自然環境への影響や社会への有効活用を考えてもの

そんな中で、インドネシアで作られているバンブースピーカー「アマルア」は、
上記の要素に加えて、竹の節(フシ)を活かして左右に拡がるステレオ感でより音質の良さを高められるようになっています。

どういうことかと申しますと、最近のiPhone7以降はイヤホン端子口がなくなり、代わりにその位置にスピーカーの
音の排出口が設置されたのです。
その結果、iPhone 7 / iPhone 7 Plus / iPhone 8 / iPhone 8 Plus / iPhone X は本体底面に
充電用のLightningケーブル端子の左右に分かれてステレオスピーカーが搭載されました。
それがうまい具合に、竹の節の位置と合致するために、竹の筒の中で左右の音もうまく分岐されて、
それぞれの竹の左右の切り口に向かって音が流れていく仕組みになっているのです。
音が上手に左右に拡がる仕組みはここあるのです。
「アマルア」が単なるスピーカーにもなるスマホスタンドではない理由です。

また、アマルアが音に配慮しているのは、それだけではありません。
スマートフォンのスピーカーへの差し込み口は、木の皮で作られています。
はじめて使われる方は、この差し込み口の皮に自分の所有のスマホの大きさに切込みを入れてから差し込むことになるのですが、
少し力を入れてスマホを押し込まなければならないと感じる方もいるかもしれません。
しかし、そのためにスマホとスピーカーの差し込み口にできる「すき間」は極力少なくできるため、
上からの音をあまり漏れていきません。
そして、その分の音をしっかり下から左右に音が拡がる仕組みになっているのです。
差し込み口の木の皮の「ふた」は音の密閉性の役に立っているのです。

これらの要素が、最近のスマートフォンやiPhoneの音質の向上と相まって、電源のないスピーカーでも
パーソナルで聴くに十分満足のいく音量や音質を提供してくれる製品となっているのです。